新しいiPhoneが発売決定しました!
日本国内の3大キャリア(docomo、au、Softbank)も挙って発売を発表していますが、契約についてはよーく考えましょうね、というお話。
聞こえの良い「端末代半額プラン!」の罠
各キャリア、談合でもしてるんじゃないか?って思うくらい料金プラン似通っていますよね。
最近は48回分割プランが登場し、「25ヶ月目で機種変更&残った端末代金は負担なし!」なんて聞こえの良いプランが出てきています。
今回は例として、コチラのSoftbankの料金プランを見ていきましょう。
機種代金とモデルプランがこちら
はい、とりあえずツッコミどころを書き込んでみました。1つ1つ見ていきましょう。
端末代金が2850円/月
まず一番上に書かれてある、端末代金が2850円/月という表記です。
一見、このように考えてしまいます。
でもよーく見ると、48回分割で136800円と記載がありますね。
そう、そんなに長く同じ端末を使い続けるのは大変ですよね。
どんどん新しい機種が出てくる今の世の中、2年も使っていると陳腐化してきます。本当にずっと使い続けられますか?
…本当でしょうか?
25ヶ月で機種変更すれば半額になるプランには「端末を返却しないといけない」というルールが定められています。
…う〜ん、これも考えどころです。
そう、一番の問題は高い金額を払っているにも関わらず、端末が手元に残らないのです。つまり、
- 2年毎に最新機種に取り替えてもらう、ただし端末は1台も手元に残らない…
- 4年間かけて支払いを続けて端末を手元に残す、でもそんなに長く使える?
の究極の2択、というわけです。残念すぎる2択ですよ…。
ちなみに、Apple公式でSIMフリー版のiPhone Xs(64GBモデル)を購入するとこんな感じです。
121824円(税込)と、キャリア版よりもお安い。更に通常キャリア版だと一括購入&機種変更という厳しい条件以外ではSIMロック解除に100日ほどかかってしまうのですが、Appleから購入すれば最初からSIMフリーです。しかもショッピングローン金利0%で12回分割までOKなので、1年間毎月およそ1万円で買うことができます。
キャリアモデルは割引があって、安く手に入る!という時代では無くなってきているのですね。。。
ほとんどの人が適用されることのない割引たち
先程の明細の中には、次のような割引が含まれていました。
- 1年おトク割(12ヶ月)… -1000円/月
- おうち割光セット… -1000円/月
- みんな家族割+(4人で契約)… -2000円/月
…ちょっと待ってください。
括弧書きの注意事項や、「セット」なんて言葉が見えていますよ…
そう、1年おトク割は最初の1年目だけを安く見せ、料金プランのモデルケースを安く見せるためのマジックです。(断言)
更におうち割光セットは、自宅に光回線を引かなければなりません。たった1000円の割引を得るために、固定回線を約6000円/月支払って契約しますか?
最後のみんな家族割については、家族が全員Softbankを契約する場合にはとても魅力的な割引なのは確かです。
…いやいやいや、確かに8000円割引は大きいですよ!でも、単純計算かかる料金も4倍になるんです。
結構お高いですよねぇ。。。しかし、一応フォローしておくと例外もあります。
そう、データ容量を家族で共有するプランにするなどの落とし所を突き詰めていけば、案外お得に使える場合もあるにはあります。
ただ、昨今の家族構成を考えると、自宅に光回線を個別に引く人も少なくなっている(マンションとかだと最初からついていたりする)し、子どもたちは中学生くらいからスマホを持つこともあり、格安SIMで使わせている、など、わざわざお高い回線を維持する必要がない場合がほとんどですよね。
ただ、この場合も先程の端末代金のマジックがあることを忘れてはいけません。毎月2850円は、お高いレンタル代金(のようなもの)です。
何を重要視して持ちたいかを考える
確かに、それは考え方として一理あります。
ただ、「もし今より安く持てるなら?」「契約内容が明瞭になるなら?」と考えたときに、選択肢として考えておいて損はないと思います。
3大キャリア契約のメリット・デメリット
はい、キャリア決済にはそのようなメリットがあります。
全国津々浦々、どこかしこに店舗があるので、端末が壊れてしまった場合や使い方がわからない場合など気軽に相談に乗ってもらえるのは大きなメリットです。
ただし、デメリットとしては基本使用量が高くついてしまう、契約内容をよく理解しておかないと端末が回収されてしまうor長期間使い続けなければいけない縛りが発生してしまう、といったものがあります。
格安SIM(MVNO)契約のメリット・デメリット
au子会社のUQmobile、Softbank子会社のYmobileの回線をそれぞれサブ端末で使っていますが、速度低下しやすいと言われる昼休みの時間帯でも結構速度出ています。
お店の数も増えてきたので契約内容に関する問い合わせにも困ることも減ってきましたし、3大キャリアに比べて料金プランがシンプルなのでいくらかかるかわかりやすいです。
端末の補償はどうするの…?
iPhoneの保険は、AppleCareというAppleが用意している2年間の保険があります。こちらは端末購入時(+購入日から30日以内)に一括決済で22800円かかります。
キャリア契約すると端末の保険に入る事ができ、月数百円程度のオプション料金追加となります。一見安そうに見えるのですが…結局あれは2年間で分割支払いしているだけです。
つまり、端末補償に入るのであればどこで契約しても同じ、ということですね。
おすすめのiPhone Xs(Xs MAX、XR)購入方法は?
ここまでお話してきた内容で、私自身が契約(購入)するとしたらどうするか、考えてみました。
iPhone本体と補償
まず、iPhone本体はApple Storeから購入します。もちろん、故障時の修理費用がバカ高いため、AppleCareには加入すること前提です。
合計金額は146448円…結構しますねぇ。。
AppleCare金利手数料無料の範囲で月々の負担を小さくするのであれば12回分割で最初の1年は月々13218円、2年目以降は0円です。
回線契約
今回はUQmobileで検討してみましょう。詳しい金額については下のリンクから進むと見ることができます。(以下見積もりもこのリンクから進んだときの価格です。※2018/09/16時点)
契約の仕方について見てみましょう。
まず、iPhoneは別途購入するためSIMカードのみの契約となります。
※今までの電話番号を使い続ける場合には、MNPの手続きが必要となります。
料金プランは1回5分が無料になる「おしゃべりプラン」と、決まった時間分の無料通話がついてくる「ぴったりプラン」の2択です。長電話しない、もしくは長電話はSNSアプリやLINEなどを使うという場合は「おしゃべりプラン」で良いでしょう。
また、プランS・M・Lは使うデータ通信量に応じて決めましょう。下に出てくる増量オプションでそれぞれ2倍になりますが、自宅にWifi環境がある場合や、動画をたくさん見ない場合はSでも十分かと思います。(足りないなと思ったら翌月からMにする、ということもできますので、一旦Sで良いと思います)
お支払い方法を選択します。
増量オプションとは、データ通信量を2年間無料で倍にするオプションです。
1GB→2GB、3GB→6GB、7GB→14GBとなります。自宅にWifi環境がある場合は、2GBあれば普通に使う分には困りません。
オプションは基本的につけません。契約時にこのように明瞭に決められるのは格安SIMのいいところですね。
このプランで、月額2138円(1年目のみ、2年目からは1080円上がります)となります。
キャッシュバックも10000円つきます!
Softbankのプランと比較すると…?
2年間のトータルコストで比較してみましょう。
条件としては、下記の通りです。
- 一人(1台だけ)で契約する
- iPhone故障に備えるために補償をつけたい
- 自宅の固定回線は考慮しない
Softbankの場合
- 1年目:月々9608円(12ヶ月で115296円)
- 2年目:月々10608円(12ヶ月で127296円)
→トータル24万2592円(端末補償料金含まず)
UQmobileの場合
- 1年目:月々15356円(端末代13218円、回線代2138円、12ヶ月で172104円)
- 2年目:月々3218円(12ヶ月で38616円)
→2年トータル21万720円(端末保証料込み、更にキャッシュバック10000円)
はい、確かに変わらないように見えます。
しかも、データ通信量はSoftbank50GB、UQmobile2GBと使える容量に大幅な開きがあります。
しかし…
そう、Softbankのプランには端末補償のオプション料金が含まれていません。つまり補償に入るなら+22800円がかかります。
更に、Softbankで2年経過時に端末を自分のものにしようと思うと分割代金の残りを支払わなければいけません。それがおよそ7万円。
それを加味すると、Softbankでの契約は相対的にかなりお高いということがおわかりいただけたでしょうか。
まとめ
今回の記事は、「僕ならこうする」という話をまとめてみただけなので、万人にいい方法が格安SIMとは言えないと思います。
ただ、今まで使ってるキャリアだから〜と何も考えずに契約し、48回分割なんて組んでしまった日にゃ…先4年ずーっとローンの支払がつきまとう事になってしまいます。
iPhone6系ユーザーの方は、今回の新製品発表で飛びつきたい気持ちが先行していると思いますが…一度よ〜く考えてみたほうが良いかもしれませんよ?
Ymobileを大量契約してしまえば、回線契約部分の2年トータルコストをタダ同然にできるため、もっとお安くすることはできるんですがね…。笑
※記事内の試算については、厳密には契約時の事務手数料などが含まれていないのでざっとした概算です。
※不明点への質問・ツッコミ等ありましたらコメント欄にお願いします。