GsuiteのDrive無制限保存し放題神話が崩壊。Google Workspaceへのリブランドの影響がでかい。。

GsuiteのDrive無制限保存し放題神話が崩壊。Google Workspaceへのリブランドの影響がでかい。。

Googleの提供する業務向けサービスであるG Suiteが、この度Google Workspaceへとリブランドされることが決まったようです。リブランドによる変更は多々あるのですが、個人的に一番気になる「Driveの容量制限」について、分かっている情報をまとめていきたいと思います。

そもそもG SuiteでDriveが無制限に使い放題ってどういうかというと

G Suiteを企業(や個人)が採用するにあたり、一つの決め手になっていたのがこの「無制限のDrive」というものでした。

通常、G Suiteのプランが様々ある中で、G Suite Businessを1つのドメイン内で5ユーザ以上契約すればGoogle Driveの容量制限がなくなる…という夢のようなプランです。

通常、多くても2TB程度(追加で容量を増やすことができても、それなりにお値段がする)で頭打ちになる各社クラウドストレージサービスですが、このG Suite Businessは5ユーザ以上契約すると各ユーザの容量上限が取っ払われ、無制限に保存できるようになる…というまさに夢プランでした。

きよさん
私も写真や動画のデータが多く、無制限プランにしたかったのでG Suite Businessを5ユーザ(月1360×5=6800円+税)契約しています。

私の場合、元々趣味だった写真や動画のほか、テレビ番組の録画データのようなものも保存しており、現在の保存容量は3.3TBと、結構容量食ってます。(世の中の無制限諸兄らからするとまだまだひよっこかも知れません。笑)

↑でしれっと著作物である「テレビ番組の録画データ」を保存している、といいました。Googleの規約に基づき大丈夫かどうかは念の為サポートに問い合わせをしており、その時の回答を要約すると以下のとおりでした。

  • 個人のローカルディスクに保存するのと同様、個人利用の範囲内であればDriveに保存する事自体に問題はない
  • ただし、ドメイン内外を問わず別のユーザ(特定、あるいは不特定への公開問わず)とファイルを共有設定した時点で著作権物あるいは児童ポルノ等犯罪に関わるものではないかどうかのチェック対象となり、規約に違反するファイルが共有されたと判断されればアカウント停止措置がとられる

と、いうわけで後者のように他者(たとえアカウント所持者が自分自身であっても、別アカウントはNG)と著作物等問題のあるファイルは一切共有すること無く、あくまで自分の大事なデータのバックアップ先として使う分には問題なさそうです。

実はG Suite Businessを1ユーザ契約でも無制限に使えるというやり方がある…?

これ、私も気になって調べてみたことがあって、以下のページで紹介されているようにG Suite Businessを1ユーザ分契約するだけで、本当は1TB制限があるはずなのに実は無制限で使える!?みたいなやり方が紹介されていました。

ただ、こちらも気になってサポートに(確か7月頃に)問い合わせてみたんですが、「G SuiteのDriveのルールから外れているとのことで、突然使えなくなる(具体的にはファイルの追加や編集がロックされできなくなる)可能性が高い」と回答を得ていました。

考え無しマン
実際使えてるんだから良いじゃん!

という軽いノリで使う(気持ち的にも、保管するファイルの重要度的にも)であれば良いのですが、大切なデータを大事に保管するために…という理由であれば、必要コストとして正規の契約に沿うことをお奨めします。。

きよさん
まぁこれに関しては個人の考え方次第なので、「止まったらその時考えるわ!」でいい人もいるとは思いますし、その考えも否定はしませんけどね。

ヤフオクでGoogle Drive無制限に使えるのが売ってある!しかも超安い!

ヤフオクでGoogle Driveと検索してみましょう。

 

上記のように、安いものでは数百円から、高くても数千円買い切りで「無制限ドライブが手に入る!」とあります。

 

…はい、これは絶対に手を出してはいけないやつです。

 

ざっくりいうとこんな感じ。(出品者が色々やり方変えたりしてますが、大まかにはどれも大体こんな感じです。)

おぼろげな記憶ですが、G Suiteの契約で使える機能(Driveの容量しかり)を再販するのって規約違反だったような…?(違っていたらごめんなさい)

上図のように、共有されたフォルダに入れたデータは自分のGoogleアカウントの容量を食わないものの、共有元の管理者(=出品者)から見れば基本的に中身丸見えです。「保存するデータは自分の預かり知らぬどうなっても良いデータだ!」というのであればワンチャン使ってみるのも有りかも知れません。

例えば、ファイルのあぷろだを立てて、そのデータの保存先として使う…など。(悪い顔)

また、Cryptomatorなどを使って保存するすべてのファイルをガチガチに暗号化して使うのであれば、最高のコスパになるでしょう。Cryptomatorは保存するすべてのファイルが暗号化されたファイルに置き換わってストレージ上に書き出される為、安全です。PCはもちろん、スマホでも使えるアプリがあり大変便利。

難点があるとするならば、暗号化されたファイルの読み書きがボトルネックになり、ファイルの読み書きがかなり遅くなることくらいです。(特に、サイズの大きい動画やAdobeのプロジェクトファイルなどには向いてないと思います。)

…では暗号化すれば出品者に中身を見られること無くデータを取り扱えて安全安心か…といえばそうでもなく、先に述べたように誰か別のユーザが管理者(出品者)から貸し出されている共有フォルダにポルノ画像でも大量に置こうものならさぁ大変。突然のアカウント停止が下される可能性があります。

どんな使い方にしろ、他人に自分の大事なデータの生殺与奪権を握られるなんて、私は死んでも嫌です。

きよさん
これ承知の上でどうなってもいいゴミデータ置き場として使うのはなんだかんだいって有りでしょうけど。あぷろだのデータ置き場としては優秀かもしれないというのは結構本気で思ってる。笑(契約主にはいい迷惑だろうけど、自業自得です)

本題、Google Driveを無制限使える契約を持っていたヲタクを奈落の底に突き落とすルール改定が入った

今回、Google Workspaceへのリブランドに伴い、Driveは(G Suite Business同等アカウントで考えると)1ユーザあたり2TBの容量制限を加える、という変更が発表されたのです。

…/(^o^)\オワタ

今回「影響があああああ」って騒いでる人たちは私と同じく…

  • G Suite Businessを5ユーザ以上契約している個人(または法人)
  • 5ユーザ以上契約で容量制限が取っ払われる恩恵に授かっていた(保存している容量が2TBを有に超える)
  • 別に2TB以上使ってないけど、「無制限」って言葉の響きに憧れたヲタク

の方々でしょう。

というわけで、気になったことをサポートに問い合わせてみた

困ったらサポートに問い合わせるマンのワタシ。いくつか気になったことを聞いてみました。一部(全部?)公式のアナウンスページに載ってることかもしれないですがそこは暖かく見守ってほしい。

  • Google Workspaceの規約にある1ユーザ2TBの制限はいつから有効になるか?

ユーザの持つデータの扱いはサブスクリプションが既存のG SuiteからGoogle Workspaceに更新されたタイミングで新しいルール(1ユーザ2TB制限)が適用される。新しいサブスクリプションへのアップグレードは本日から既に行える。

きよさん
すぐにサブスクリプション変更して改悪ルールに乗っかりたくないっす。。

 

  • Google Workspaceへの強制的な移行プロセスはいつ開始されるか?

まだしばらくの間はG Suite Businessとして使い続けることができる。その間、データの移行やサブスクリプションの変更について検討してほしい。他のサービスへのデータ移行やダウンロードはバッチ処理するのが良い。

きよさん
バッチ処理については詳細聞かなかったけど、とりあえずこのまま無制限で使えなくなるから…と別サービスに乗り換える、あるいはデータを一旦ローカルに退避する、という検討は早めにやっておいた方が良いだろう。。

 

  • 今使っているユーザが既に2TB以上のデータを所持している。この2TBを超えた分のデータ、あるいはユーザはどうなるのか?

2TBを超えたユーザについては、データの新しい追記や、既存データへの編集といった動作ができなくなる。

きよさん
この辺の動作は一般的なQuotaの動作と同じっぽいのである意味良心的。超えてる分は新しいファイルから順に削除します!とかいうとんでもルールじゃないので一旦一安心?

 

  • Google Workspaceへの移行後も1ユーザあたり2TBを超える容量を保存したい場合はどうすればいいか?
きよさん
うぅ、、高い…

対応策を考えてみる…

まず、今回の改定を機にいろいろなやり方で移行するなりアップグレードするなり解約するなり、大事なデータをどうにかしないといけない!という人沢山いると思いますが、先数ヶ月くらいはG Suite Businessのままで無制限の容量が問題なく使えるようなので一旦落ち着いて検討してみましょう。

※G Suite契約者の方は「お支払い→サブスクリプション」で以下のような移行先のサブスクリプション一覧を見ることができます。

契約に関係する話もありますので、(極力正しい情報を掲載していくつもりではありますが)すべての情報を鵜呑みにせず、必要に応じて自身で調査、サポートへの確認等の真偽確認は適宜実施してください。その中で知り得た情報など、有用なもの有りましたらコメント欄から共有いただけますと幸いです。

現在使用している容量が2TB未満のライトユーザーな方は…

容量無制限に憧れたものの、「実際2TBも使ってないなぁ、でも最下位プランの30GB/ユーザでは収まらないな…」という方は、一旦そのままG Suite Businessを使い続け、その後Google Workspace Business Standardへ移行しましょう。

金額的には同じはず…ですが、色々と機能が制約を受けるダウングレード扱いの模様です。。とはいえ、高機能なサービスを使っておらず、主にDriveのデータがーというのであれば特に問題なく移行できると思います。

2TB超えてる保存中毒の諸兄(私もこっち)

2TB超えてる以上、Googleのサービスにデータを預けることを継続するならば容量追加か、上位のサブスクリプションへアップグレードかのどちらかを選択する必要があります。

とはいえ、追加のストレージ容量に対する料金を見ると、かなりお高い。。。(上表、1ヶ月あたりにかかる追加費用です)2TB超えてる人の殆どはTB単位で超えてると思うので、毎月数万円の追加費用となりとてもじゃないけど現実的ではありません。(そのお金で1年後には立派なNASが買える。。)

私が検討しているのは、Google Workspace Enterprise Standardです。

ここに記載の通りだとすると、G Suite Businessのときのように「5ユーザ契約以上の場合」というような縛り無く、最小1ユーザから月額2260円で無制限のDriveを契約することができそうです。

きよさん
ただ、サブスクリプション一覧で唯一翻訳後の日本語で記載のある項目だったので、詳細が後々変わる不安もありますが…とはいえGoogle Workspaceの名を冠してるし…どうなんだろう。

ユーザあたり2260円ということは、G Suite Businessの1ユーザあたり1360円だったものからすると900円の値上げです。(値上げ、とは言っているもののEnterpriseになるため機能的には増える?)そのため、これまで社員全員分のG Suiteアカウントを払い出していた場合はかなりコストアップになるのではなってしまうため、Googleのサービスにこだわりなければ用途に合わせて別のサービスと組み合わせて使う…といった選択肢も見えてくるかも知れませんね。。

きよさん
今回の改定に伴うデータ移行大変だろうなぁ…

…しかし、個人的に無制限のDriveが使いたいから〜と4名以下の会社で5ユーザ以上を契約していたり、個人購入あるいは共同購入をしていた方にとっては、これまで無駄に買っていたユーザ分のサブスクリプションを削減することができる、または個人負担分が900円上がるくらいなら…と妥協できる範囲ではないかと。特に前者のように、ある意味では値下げと感じる場合もあるかも知れないですね。

きよさん
そう考えると、実はTwitterで嘆いている方の半分くらいはこっちに当てはまってしまうんじゃ…?

気になる料金プラン、「Google Workspace Enterprise Plus」

こちらは、上述のEnterprise Standardの一個上のサブスクリプションのようです。

”Most advanced security and compliance controls for complete productivity and collaboration with unlimited storage”(Google翻訳:無制限のストレージとの完全な生産性とコラボレーションのための最先端のセキュリティとコンプライアンスの制御)とあるように、こちらもストレージは無制限で利用できそう。ただしちょっとお高め。Driveが目的なら、やはりEnterprise Standardが丁度いい…???

今は一旦待ち。今後の動向を見ながら、移行か継続か見定めよう…

Drive File Streamが出た当初、革命が起こった!!と感じ早数年。。なんだかんだでGoogleのサービスにおんぶにだっこな私は、今後もGoogleのサービスを継続利用する方向で考えていこうと思っています。

現状、G Suite Businessのまま使い続けられるまで使い続け、容量無制限で行きたい場合には「Google Workspace Enterprise Standard」に乗り換える…のが一番良いのかな。。

きよさん
改悪だ!という声が高まっていますが、個人的には、ディスクを整理していらないもの消さなきゃ…と本来なら整理作業をしなければならないところ、無制限だからいいか…と削除について考えたり整理作業を放棄できたりとこのサービスにより受けているメリットは気づいてないだけで相当大きいものです。これが世界的に維持されるには、月900円の上昇は必要コストなのかなぁ…と思う部分もあります。10月からゴミ箱も完全に消去されるようになる仕様変更は、世界的にデータが残り続けた結果仕方のなかったことなのかもね。

できるだけ安く、無制限のDriveを維持する方向でサービスを利用する手立ては今後も模索していきたいと思います。

※続報や気になる情報あれば、今後も追記していきたいと思います。初年20%割引クーポンも提供できます。契約に関するご相談についても、受けられる範囲で受けようと思いますので、コメント欄からご連絡いただけますと幸いです。

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