EOS R買った数日後に廉価版のRPが発表されたけど、「ドンマイ」なんて言われる筋合いねーゾって話。

EOS R買った数日後に廉価版のRPが発表されたけど、「ドンマイ」なんて言われる筋合いねーゾって話。

EOS Rを買った数日後に、廉価版のEOS RPが発表されました。そんな中、某ネットニュースに「ドンマイ…」って言われてしまったので、R買った人を代表して(?)「そんなことねーよ!😇」という記事を書こうと思いました。

 

EOS RとRP、何が違うの?

昨年末に発売されたEOS Rと、その廉価版と言われるEOS RP

この2機種の違いについては以下のサイトにまとまっているので、参照してほしい。

言わずもがな、↑こちらのサイトにR所有者がディスられたような気がしたのです。はい。

 

その内容、細かく見てみよう…

一応、上記のサイトでまとめられていた比較表を見てみますと…

※引用:GIZMODO

エンジンやISO感度も同じということで、処理系統は同じと考えても良さそうです。センサーはR→RPで4MPほど画素数が落ちています。まぁ、このあたりはさほど気にはなりません。

動画についてはどちらも4K撮影可能で、ただしフレームレートが30fpsか24fpsかというところ。ここについてはどこまでヌルヌル動く動画を求めるかによりますが、普通のテレビを見ている感覚で十分であれば24fpsもあれば十分という考え方もあります。

きよさん
ここまではあまり気にならない…。気になるのはここからです。

 

連写速度

秒間3コマ減っています。連写速度をどれほど重視するかは人それぞれですが、Rだと高速連写モードにした状態で普通にシャッターを切ると意図せず平気で2〜3枚撮影されます。ほんとに、カシャカシャカシャッ!って気持ちよく。

勝手に連写されると何が良いかって、集合写真なんかを撮るときに目を閉じてしまった人がいないタイミングのコマを撮れる可能性が格段に上がる点や、スポーツなど動きの早い撮影シーンにおいて大事なショットを逃さないという点。こういうシーンでの連写性能はかなり有効に働きます。

EOS Rを、現在所有している5D mark3、6Dと比べてみると、連写速度が早いだけでなく、たくさん連写で撮り続けることが出来ます。撮影したデータをカードに書き込む前…本体に溜め込んでおくキャッシュ容量が大きいのかな?RAW撮影していても連写が止まることがありません。(30枚近くは軽く連写し続けられる。)

連写枚数を増やすために、保存形式をデータ容量の大きなRAWではなくJPGにする、画質を落とす、などの工夫は出来ますが、最高画質のRAWで保存するように設定していても30枚近く連写し続けられるのは控えめに言って最高です。

 

ファインダー&モニター

ファインダーとモニターの解像度やサイズが軒並み落ちてます。

サイズに関しては完全に慣れな部分があるので、使い始めれば「そんなもん」の一言で済む話なのですが、解像度については断然高い方が良いです。

というのも、EOS R、RPは共にミラーレスカメラでバリアングル液晶搭載という「ディスプレイを見ながら撮影を行う」ことを大半のユーザーが行うことを前提とされているカメラです。特に、ピント合わせをしたい部分を一部拡大表示するミラーレス特有(?)の機能を使う際には解像度が重要です。「本当にピントが合っているのかどうか」をディスプレイを見ながら確認するとき、解像度の低さは当然不利となります。

 

シャッター耐久

全然触れられていないことですがシャッター耐久が半分って、ちょっと廉価版過ぎやしませんかねぇ。。

ミラーレスカメラとはいえシャッター部分は機械部品。使えば使うだけ精度も落ち、故障のリスクが上がってくるところだけに、公証耐久回数が半分になってしまっているのは見過ごせません

 

バッテリー

RPのバッテリーは、Rに比べ小さいものを搭載しているということですが、その分撮影枚数は減ります。

Rを旅行に持ち出して一日撮影しましたが、バリアングル液晶は閉じた状態(表示させない)で、残容量が50%ほどでした。個々人の使い方次第によるところが大きいためなんとも言い切れない部分ではありますが、個人的な意見としては旅行の際にカメラの電源を入れたままバリアングル液晶を使って撮影をし続けるとなると、「予備バッテリーの持ち歩きが必要になるのでは?」と思う次第です。

また、CANONのフルサイズ機を使っているユーザー諸兄が、既に所有している機材との互換性を考えると、まだまだRに付属しているバッテリーのほうが良いのではないでしょうか…?

 

他のレビュー記事では全然触れられていないことですが…

個人的に一番気になったのは、EOS R(RP)って、そんなに小さく無いぞ!?ということです。

SONYのα7R系が小さなフルサイズとして知られていますが、そちらと比べると雲泥の差があると思っています。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DGを装着してみた

流石に悪意がある。(すっとぼけ)

レンズ自体が1kg超えてる、そこそこ大玉レンズなので致し方ない。うん。

このレンズをつけると、逆にボディの軽さが仇をなしてものすごく前重心になってしまいます。

 

CANON EF 50mm f/1.8 STMを装着してみた

そうだよ!!これだよ!!レビューサイトでみた小さいフルサイズ!!!

…(´ε`;)ウーン…ちょっと待て。

こういう感じで小さくまとまって写っているときのレンズって大抵が単焦点レンズなんですよねぇ(白目)

つまり、ズームが使えず汎用的ではないため少し使いづらい。むしろCANONのフルサイズ対応レンズの中でもかなり小型寄りなこのレンズですらこのくらいの大きさになっちゃうんですよ、えぇ。

実は悪意ある装着例その2、でした。

 

CANON EF 24-70mm F2.8L II USMを装着してみた

こちら、一番悪意のない、一般的なフルサイズ用の標準ズーム域のレンズを装着した図です。(一般的なって言うなら24-105mm F4にしろ!とか言わないでぇぇ)

それですらこのデカさ。総重量は2kgに迫ります。

 

レビューサイトでなかなか触れられていない注意点

他のレビューサイトやニュースサイト見ていても、レンズ装着時のサイズ感についてはあまり触れられていないんですよねぇ。

CANON、NIKON、SONYと日本の代表的な3大フルサイズ一眼メーカーがありますが、各社それぞれフルサイズ対応のレンズもサイズがバラバラです。

きよさん
なんとなくだけど、CANONはフルサイズ対応のレンズは大きく、SONYは小さいような気がしている。。

 

取り付けられるレンズが違うという大前提

EOS R(RP)は従来のEFマウントからRFマウントに変更になっているため、取り付けられるレンズも変わってきます。

RFレンズは現状4本しか発売されておらず、価格は2019年2月16日現在で以下のようになっています。(価格ドットコムより参照)

現状、一番サイズが小さなRF35mm F1.8 マクロ IS STMでも5万6千円ほど。

よくレビューサイトなどで「EOS R小さい!」と持ち上げられているときに装着されているのがこのレンズです。…が、こちらのレンズはもちろん単焦点レンズ。物撮りするにはもってこいかもしれませんが、お散歩カメラするにはちょっと使いづらいです。

そして一番普及しそうなのがRF24-105mm F4L IS USMで11万5千円ほど。うーん、11万か…。

 

従来の機材(EFマウントのレンズ)を活かすには…

そして誰もが考える、従来のEFマウントのレンズを使えばいいじゃない!という点。

私はこの考えで購入し、コントローラーリング付きのアダプターを購入しました。

 

この部分です。厚みでいうと成人男性の親指をぐっと押さえつけたとき(横に広がったとき)の幅くらいはあります。

これのある無しでレンズ装着時の全体の長さが変わってくるため、従来のEFレンズを装着するとなると基本的に5Dやら6Dやらと変わらない大きさになる、ということは知っておいていただきたいです。

 

まとめ

別にRPをディスってるわけではないことを前提に…

 

EOS R(RP)を「小さくてフルサイズなミラーレスカメラ」と勘違いしない

レンズつけたらそこそこデカイです。特に、EFレンズ。

RFレンズ装着するならよくあるレビューサイトに載ってる写真のこじんまりした構成にできるけど、35mmの単焦点レンズ(一番小さいレンズ)じゃ使い勝手悪いし、そもそもレンズ代は別だよ?(標準ズームレンズで1本10数万〜はお覚悟!)

 

EOS RとRPには結構なスペック差がある

ミラーレスカメラの特徴を活かした撮影を行うために必要なスペック(モニターやEVFの解像度やサイズをはじめ、シャッターの耐久性能や連写速度など)がRとRPでは圧倒的に違う、まずはそこを認識すべき。

その上で、自分の用途に本当に必要なスペックかどうかを見極める作業が必要です。ここで削ったスペックはあとから取り戻すというわけにはいかないので、数万円の差を頑張れるなら、頑張っておいたほうが得策かもしれない。

 

RとRPを選ぶときのポイントは…

RFレンズ運用なら、新しいレンズを購入する必要がありお金は犠牲になる。逆にEFレンズ運用なら、過去のレンズ資産を流用したり中古のレンズを使えるため価格面ではかなり有利になるが、大きさは犠牲になる。

お金に糸目をつけないRFレンズ運用ができるならそれもよし。その際にはボディのサイズでRPを選ぶのはありだと思うが、お金に糸目をつけない人なら数万ケチらずにRを選んだほうが最新レンズ+ボディのスペックを存分に活かせて幸せになれると思う。

 

逆に、少しでもお金を浮かす(既存のEFレンズ資産を流用する)なら、レンズ装着時の大きさが既に結構大きくなるのでボディサイズの違いなんて微々たるもの。それだったら、価格を優先してRPを選ぶのもアリだけど、果たしてレンズ資産持ちの人がRとRPのスペック差をどう見るだろうか。

きよさん
私なら数万の違いでかなりRの方が良くなるので、やっぱりR選ぶなぁ。

 

要は、スペックにそこそこ開きのあるRとRPにおいて「本体価格の安さとボディサイズの大きさでRPを選ぶ」のは間違いといえる。大きさを気にするならばRFレンズは必携。EFレンズ使う時点で大きさはそんなに小さくならないんだもの。

つまり正確には「本体価格の安さをスペックを妥協してでも選ぶならRP」が正解。

 

…とまぁここまで個人的見解を並べてみましたが、EOS Rは良いカメラだと思います。ドンマイだなんて言われる筋合いは無いです。

そんなに大きさや価格を気にするのなら、EOS Kiss買っとけばいいと思います。(極論)

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