計算してみたら大変お得なスマホ回線のキャンペーンを契約してきたので解説する

計算してみたら大変お得なスマホ回線のキャンペーンを契約してきたので解説する

Twitterなどでよく見られる、「一括○○」「CB○○」など、ホントにお得なのか分かりづらいスマートフォンの回線契約をちゃんと計算してみたところ、なかなかお得そうなので契約してみました。どういうカラクリなのか、紐解いてみます。

 

結論から言おう…

今回契約してきたのはYmobileを5回線。所謂2年縛りのある契約だが2年間のトータルコストは4600円程

2年間のトータルコストとは、契約時の手数料や毎月の支払い、最終月(2年後の更新月)の支払い後の解約までを見据えてかかるお金を試算したもの。

今使っているスマートフォンが例えば「5分間の通話し放題と、5GBのデータ通信で月に7000円ほど支払っている」とすると、

契約手数料(3000円)+毎月の支払い(7000円)×2年分(24回)=17万1000円+α(オプション等)

ほどがスマートフォン1台を2年間使い続けるトータルコストということになる。

※上記の試算は厳密に言えば加入オプションやプランによって大きく変化する

※計算に契約更新月(25ヶ月目の解約月)も含まれていない丼計算

※3大キャリア(docomo、au、Softbank)で普通に契約をしていると、大体2年で15〜25万円ほどかかっていると思う。

試しに、今使っているスマートフォンの契約で毎月支払っている請求額をざっくり25倍してみてください。すると、上記の2年間のトータルコストが出ます。

…おいくらでした???

数万円〜十数万円ほどかかっていませんでした…?

今回私が契約してきた「2年トータルコストが4600円程」というのは、1ヶ月の支払いが4600円程…ではなくて「2年間で合計4600円程しかかからない」ということです。更に、契約期間中はずっと「10分定額の電話と(契約回線で1ヶ月あたり合計)10GBのデータ通信が出来る」という超絶お得なトンデモプランなのであーる。

 

回線契約のキャンペーンってなーに?

街角の携帯ショップに「iPhone無料で交換します!」「一括○○円」みたいな看板が立っている、キャンペーン。

しかし、「店員さんに説明されるも実際の支払いイメージやお得な点がいまいちわからずに躊躇している」或いは「言われるがまま契約したのは良いけど、本当にお得だったのかがわからない」といった方がほとんどなのではないでしょうか。

 

関東地方(東京、神奈川、埼玉、千葉)や大阪、名古屋ではキャンペーンが激化している時がある

キャンペーンには様々なものがありますが、街角の携帯ショップで見られるキャンペーンは大したことないもの(或いは地雷…)がほとんどです。

他店対抗!もっと条件をよくします!」というショップさんは、Twitterなどで告知をしています。(個人的なイメージ)

※街角の携帯ショップ全てが大したことない、とは言いません。たまたま歩いていて声をかけられ、話を聞いてみるとTwitterに出ているキャンペーンよりも条件良く出していてそのまま契約したこともあります。

…が、そんなことは稀で、歩いて条件の良い店舗を探すよりもTwitterを使って目的にあう店舗を探すほうが楽だよね、ということです。

 

試しに、Twitterで「#iPhone #一括」というキーワードで検索かけてみましょう

…すると、このような携帯ショップのツイートが見つかります。(↑随時情報が更新されていて、古いツイートは削除される場合があります。リンク切れ等の場合はご容赦ください。)

 

今回はどんな契約をしたのか…?

今回は以下のような条件での契約でした。

  • キャリアはYmobile
  • 新規契約(1人で申し込める上限の5台同時契約で家族グループ契約
  • 機種は全てiPhone SE 32GB、全て一括0円
  • 初月+翌月までMプラン(3ヶ月目以降Sプランへ変更可)
  • 各回線に有料コンテンツを契約(1台1ヶ月あたり3600〜4000円程度)
  • 有料コンテンツは初月+翌月まで契約を維持(3ヶ月目以降解約可)
  • 半年後に親回線5000円、子回線各10000円(5台計45000円)のキャッシュバック

 

はい、恐らくこの時点で、「5台も!?」「有料コンテンツ高!!」「プラン変更とか大変そう…」などネガティブな印象もあるでしょう。

…しかし!

このプラン変更やコンテンツ解約などを適切に行いさえすれば、安くスマホを持てるのです。

ちなみにこの手の「契約時の詳細な条件」については、Twitter検索だけで全容が分かるものではないため、電話での問い合わせが必須です。

 

今回の契約で2年間維持した場合の費用の詳細

2〜10行目は毎月発生する料金を月ごとに埋めていて、12〜16行目がそれぞれの回線にかかる金額となっています。

※結構細かい数字で出してはいるけれど、ユニバーサル料金がかかるのと、有料コンテンツが多少前後あるので、多少のブレはありますが…

 

「あれれー?おっかしいぞー?」

※↑ノーゲーム・ノーライフの白のコナンパロシーンより(かわいい)

 

「iPhone売却 84000円」ってなんだ?

お気づきのあなた、お目が鋭い…そう、使わないiPhoneは手放してしまう想定です。先程の表の中では、5台契約中4台のiPhoneを売りに出してしまいます。(そんなに持ってても使わないので、、、)

売りに出す先は、東京や大阪にチラホラある、iPhoneの買い取りを行っている中国系の方が経営している店舗です。いや、まぁ日本人の店員さんがいる、所謂GE○とかイ○シスとか、そういう中古買取ショップでも良いのですが、買取価格が段違いです。

私も初めて行ったときはめちゃくちゃ怖かったですが、淡々と買い取ってもらって終了です。必要なものは、身分証明証だけ。恐らく、不当に手に入れた(盗難品など)ものだった場合のためのものだと思います。(これについては、日本のお店で買い取ってもらっても同じ手続きだと思います)

 

もちろん、全て手放してしまうのは忍びないので1台手元に残しましたが、もちろん…

「端末は別にいらない、手持ちのスマホやタブレットに刺して使うんだ!」

という方は全て売ってしまえば2年間のトータルコストがなんとびっくりマイナス15000円程(維持費かからない、むしろプラス)に。また、

「いやいや、私達は家族みんなでiPhoneにしたいんだ」

という家族の方、両親+子供3人みんなiPhone使ったとすると2年間のトータルコストはおよそ90000円

「2年で9万円」と聞いて、高い!と思われるかも知れませんが、よくよく考えてみてください。冒頭で1台あたりのスマホ利用2年間でかかる金額が15〜25万円程、と述べました。それが家族5人で9万円ですよ?家族5人で月額3750円、一人頭750円で5分間かけ放題、データ通信2GBのiPhoneが使える。めちゃくちゃお得でしょ…?

自分たちの両親にスマートフォンを使ってほしい、メールやインターネットは使いこなせなくても、カメラと電話だけでも使ってもらえるようになれば嬉しい、という方々にはとても良いプランではないでしょうか。

 

…ちなみに、一人で5台も契約した私の使い方としては、自身の持っているスマホやタブレットに刺して使うのと、両親にスマホを持ってもらうことを想定しています。

余談になりますが、数年前祖母が亡くなった際、祖母が使っていたガラケーに祖母が撮った写真や母とのメールのやり取りがいろいろ残っていて「あぁ、祖母はこんなものを見ていたんだな」という思い出や記録になりました。両親にスマホを持ってもらいたいのは、利便性だけではなく、そういうつながりを残したい、、という想いがあります。(しんみり)

なぜこんなに安く持てるプランが存在するのか?!長く使っている人は優遇されないの?!

このような格安プランがある一方で発生するのは、同じキャリア、同じ端末を使い続けている長期ユーザーの不満かと思います。

長く使い続けているのに、安くならない!」と一番理不尽さを感じているのではないでしょうか。

…ではなぜそんなことが起こるのか…、私なりの見解をまとめてみました。

 

新しい端末が出るたび、型落ち機種を捌けないといけない…?

まず一番の理由としては、型落ち機種の在庫一掃セールというところだと思います。今回のiPhoneも、かれこれ2年ほど前に出た機種で、最新機種と比べるとスペックはどうしても劣ります。そして今は新機種の登場が噂されている時期なので安く買えるいいタイミングです。

まだ残っている在庫をなんとかして捌かないといけない!そんな利害の一致でキャンペーンは生まれるのです。

 

長く使うこと=良いこと、でもない?

あまり使い倒さない人にとっては全く関係ない話かも知れませんが、写真や動画をよく撮り、インターネットを介したサービスをよく使う今の若者世代からすると、例えiPhoneとはいえ2年前の型落ち機種では物足りない(容量が足りない、処理速度が遅い)と感じてしまうのです。

ものを大事に使う、そういった精神は確かに大切ではありますが、メーカーやキャリアからすると故障時の保証や修理が困難になるために定期的に買い替えてほしい、という思いもあるのではないでしょうか。

ずっと同じ端末を使い続けていると、日々進歩するアプリやサービスに対して古くなっていく機種が性能的・機能的に対応できなくなります。その場合、ずっと古い端末を使い続けたいユーザーがいる一方で、キャリア側はスペック面や修理保証等の面でメンテナンスサービスを続けられなくなってしまいます。保証のできなくなった端末を世の中から排除したいキャリアの想いを考えると、定期的に買い替えをしてくれるユーザーを優遇するような構図が生まれるのは必然なのかもしれません、、

※私個人としても、(システムエンジニアという職業柄…という見方はあるにせよ)故障していないからと言って壊れるまで延々と使い続けられると、

  • 高次の処理能力を要求するアプリがどんどん出る今の時代、ある日スペックが追いつかなくなってアプリが動かなくなった…
  • 古い端末にOSのアップデートがかけられず、その端末にセキュリティホールが残り続ける…

などということが発生しうることは明らかで、そのようなことが起こった場合に顧客側から文句を言わることは間違いありません。これは、キャリアとして対応してあげたくても対応しきれない問題ですので、新しい端末に入れ替えてほしい…と思う気持ちはとても良くわかります…。

 

こういう買い方は「悪いこと」ではないの…?

「一人で使いもしないものを契約して、得をしてばかりでおかしい!」

そんな人がいるから、長期ユーザーが損をしている!」

ブラックリスト入りするんじゃないの…?」

etc…

…よく言われます。

でも、今回の契約についてもそうですが、「一人で5台まで同時契約出来るルール」「同時契約するとキャッシュバックがもらえるルール」「最初の2ヶ月は高いプランを契約するルール」など、様々なルールがあり、それを遵守しています。(まぁ、それを抜け穴だ!悪い!と言われているのでしょうが…)

その上で、お得に使えるプランにするのが一番のミソです。

 

「違約金をちゃんと払えばすぐに解約してもいいだろう!」

中には、↑のような無茶を言って、1ヶ月目ですぐに解約してしまうような人もいます。

確かに、「短期解約をする場合は違約金を支払うルール」というものが存在しますが、長期的に使うであろうユーザーに対してキャンペーンを行ってくれている以上、こういった無茶なやり方を続けているとブラックリスト入りしてしまうでしょう。

私は基本的にルールを遵守した上でどうお得に持てるか…を考えてやっているので、今までブラックリスト入りする(契約しようとしても断られる)ようなことにはなっていません。

 

情報は目に見えないからこその価値と言うけれど…

やはり、こういう施策があることを知っているのと知らないのでは、大きく違ってくるのだと思います。

かくいう私も2015年まではずっと長く同じケータイを使い続けていましたが、こういうやり方を覚えた今は「それまでもったいないことをしていたなぁ」という風に感じています。情報・知財というのは目に見えないのに価値があるものなんだなぁ…とも。

 

最後に…

今回の記事は、

  • 私はこういう契約してきました
  • こんなやり方・考え方があるんですよ

という紹介記事として契約の中身を公開し、どういうカラクリでどういう使い方であればお得なのか、をまとめたつもりです。

別にどこかのキャリアを斡旋するわけでもありませんし、所謂買い周り(キャリアをどんどん移動して利益を得ること)を進めるつもりもありません

重要な点は、携帯の回線契約とはいえ「契約は契約」だということ。

  • 実質ゼロ円!
  • 分割契約で手数料がタダ!
  • 無料で端末を交換!

という、一見お得に見える謳い文句の本当の意味を考えることをしてほしいと思います。

今回のように、使い方や契約の仕方によって大きく得をする場合はもちろんあります。ただ、中にはお得なように見せて、実際には高い買い物をさせられてしまうといったケースも存在するのです。

契約期間中のコストなどを深く考えずに使い始め、料金を支払えず踏み倒してしまう若者や、店員に言われるがままに高い契約をしてしまう高齢者、そういった人が少しでも減れば良いなと思っています。

 

家族で携帯の契約を見直したい、何かいい料金プランはないか、そういったご相談がある方はコメント欄からご相談いただければ答えられる範囲でお答えします。

※ただし、販売員でもなければ全キャリアの全プランを網羅しているわけではありませんので、アドバイス程度とお考えください。

※本記事内で紹介しているプランは永続的なものではありません。時期やタイミングによって内容は大きく変動することもあります。

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