WF-1000XM3を他のイヤホン・ヘッドホンと比べてみた!

WF-1000XM3を他のイヤホン・ヘッドホンと比べてみた!

WF-1000XM先日、噂のSONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM3」を購入したことで、ノイズキャンセリング対応のイヤホン/ヘッドホン、無線/有線、ノイズキャンセリング有り/無し、という様々な検証ができるようになってしまいましたので、使用感など含め比較レビューしたいと思います。

 

今回比較対象となる製品はこちら…!

今回比較する対象となっているイヤホン・ヘッドホン達は次の4種類となります。

 

【SONY】WF-1000XM3(ノイズキャンセリング対応、ワイヤレスイヤホン)

WF-1000XM3

2019年夏(一週間ほど前)に出たばかりのノイズキャンセリング対応、完全ワイヤレスイヤホンです。

Bluetooth接続で、両耳のイヤホンが完全ワイヤレスになっているイヤホンです。このタイプ(完全ワイヤレス型)で初めてノイズキャンセリング機能を搭載したことや、その機能がSONYの最新技術を搭載したものということで直近のノイズキャンセリングイヤホンの話題を掻っ攫っていった一品です。

  1. マルチペアリング対応の完全ワイヤレスのため、使いたい機器から接続操作をするだけで使える
  2. ノイズキャンセリング機能にSONYの最新チップが使用されている
  3. イヤーピースの隙間から外音が漏れ聞こえるため、ノイズキャンセリング機能のみで考えると今回比較している他機種に劣る
  4. 音の感じは低音が弱く、高温がクリア
  5. 耳の奥にグッと押し込むとノイズキャンセリング機能の効き具合をより強く感じることができるが、耳の中を圧迫されて疲れる

 

【SONY】WH-1000XM2(ノイズキャンセリング対応、ワイヤレスヘッドホン)

WH-1000XM2

2018年初頭に購入した、ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスヘッドホンです。

こちらもBluetooth接続で無線接続ができますが、WF-1000XM3とは違いマルチペアリングに対応しておらず、接続済みの端末から切断操作をしないと、接続端末を切り替える事ができません。

  1. SONYノイズキャンセリングヘッドホンとしては1世代前の製品、ただし、ノイズキャンセリング能力は高め
  2. ヘッドホンの特徴である、耳全体を覆う形状のおかげで、ノイズキャンセリング機能がなくても外音をある程度シャットアウトできる
  3. 音の感じは低音から高音までバランスよくクリアな音質
  4. 長時間の利用をしていると、耳を圧迫し続けるせいで耳が痛くなる

 

【BOSE】QuietComfort 20(ノイズキャンセリング機能有り、有線イヤホン)

QuietComfort 20

※こちらも同機種の後継機種が出ており、上記リンクは私が所持しているものの後継機種となります。

2015年頃に登場し、購入したBOSEのノイズキャンセリング対応のワイヤードイヤホンです。

イヤホンジャック側にON/OFFスイッチ付きのバッテリーがついており、ノイズキャンセリング機能を使うには充電が必要となります。ちなみに充電がなくなっても、普通のノイズキャンセリング機能無しのイヤホンとして使えます

  1. BOSEから発売されたノイズキャンセリングイヤホンの先駆者的な印象のイヤホン
  2. ノイズキャンセリングの効き具合はかなり強く、ヨドバシカメラのようなガヤガヤした店内でもノイズキャンセリングの効果を実感できる
  3. 音の感じは低音が強めだが気持ちのいい低音で、高温までクリアな音質、今回比べた機種の中ではロックからポップまで一番好きな音が出る
  4. 柔らかいシリコン(?)でできたイヤーピースが独特の形状をしており、耳から外れるのを防止するとともに耳の穴にフィットしてノイズキャンセリング機能を効果的に高めている印象
  5. 長時間つけていても疲れを感じない
  6. ワイヤードイヤホンのため、電車内などではコードを引っ掛けてしまう危険性があるとともに、コードの収納の際に断線などが気になるのが難点

 

【Anker】Soundcore Liberty Lite(ノイズキャンセリング機能無し、ワイヤレスイヤホン)

Soundcore Liberty

Amazonで発売されている、Ankerのワイヤレスイヤホンです。

今回紹介するものの中では一番安く、更にノイズキャンセリング機能が無い製品となります。

きよさん
…ではなぜ今回の比較の一択として出すのか。

WF-1000XM3を購入する際にこれと比較して、パッとWF-1000XM3に飛びつけなかったくらいこのイヤホンが地味に良かったんです。。ハイ。。

  1. 今回紹介している物の中で、唯一のノイズキャンセリング機能非対応
  2. 数あるワイヤレスイヤホンの中で、かなり小型な部類の製品で、BOSEのQuietComfortと同様、耳の中で抑えて固定するためのシリコンの三角耳がある
  3. 耳の中に本体がグッと入る程の小ささで、ノイズキャンセリング機能はないものの耳の穴にかなりフィットするため外音のシャットアウト能力がかなり高い
  4. 音質はBOSEに続いて、低音から高音までのバランスがよく、意外とクリアな印象を受ける
  5. 圧倒的コスパで、他のノイズキャンセリング対応機種が3万円前後なのに対し、こちらは5千円台で購入可能
  6. 私の持っているLiteはマルチペアリング非対応のため、スマホで使っているときに別の端末で使おうとすると、スマホの方で切断操作が必要になるという手間がある(WH-1000XM2と同じ)

 

機種ごとの評価の違いを数値化してみると…?

様々な状況や特徴を機種ごとにポイントつけてみました。あくまで個人的な主観ですが。

項目 WF-1000XM3 WH-1000XM2 QuietComfort 20 Soundcore Liberty Lite
音質
NCの効果 機能無し
携帯性
遅延・音飛び 遅延等無し
つけ心地
価格
低音域
高音域
無音時のノイズ

ざっとこんな所でしょうか…。

あくまで私の主観が多分に入っているということを前提においてください。

きよさん
この他になにか「この観点で比べるとどっち?!」というのがあれば是非コメント下さい。

 

利用シーン別おすすめ機種は…?

では、それぞれ異なる使い心地の4機種を、シーン別に考えてみるとどうなるでしょうか。

 

通勤・通学などで軽快に使いたい!

WF-1000XM3は金額的に高いですが、その分音質や接続安定性の向上が図られている等のメリットは多分にあります。

ノイズキャンセリングの効きが弱く感じた」等とネガティブなことを散々言っていますが、完全ワイヤレスイヤホンであることを考えると上出来ではないでしょうか。音楽を流さずにノイズキャンセリングだけの効果を得ようとすると物足りませんが、音楽を流すとかなり低い音量でも鮮明に聞き取れるあたり、ノイズキャンセリングの効果を実感します。

  • 少しでもいい音で楽しみたい
  • 音ゲーをよくやる
  • 実際お店で試したらフィット感に問題がなかった
きよさん
こういう方は、WF-1000XM3が良いかもしれないですね!

 

一方、Soundcore Libertyは圧倒的なコスパが魅力です。

文句いうオジサン
ノイズキャンセリング機能も無いのに、比較の土台に上げるのがおかしい!

…などと思われる方も多いでしょうが、耳の奥までしっかりと挿入することができるフィット感が一番強く、そのおかげで外からの音をシャットアウトする役割を果たしてくれます。いわば耳栓のようなイヤホン。

  • 通勤や通学、片道1〜1.5時間以内の移動でしか使わないので安いので構わない
  • 人や物にぶつかるなどの衝撃で落としてしまう可能性があり、壊れても買い替えが効くほうが良い
  • 雨に振られても気にせずに闊歩したい
きよさん
このような方にはSoundcore Libertyがおすすめです!コストに対する満足度の高さはピカイチです。なお、対抗馬のWF-1000XM3は地味に防水機能がなく、雨の日は濡れないようにしないといけない&修理沙汰になるとお高いので、結構気を使います。。

 

職場やカフェなどで静かに仕事をしたい

QuietComfortは有線イヤホンのため、移動中の利用には向かないかもしれませんが、ノイズキャンセリングの効きは圧倒的です。また、ヘッドホンタイプのWH-1000XM3と比べると持ち運びやすさが断然違います。

一方、ヘッドホンを持ち運ぶのが苦ではない、長時間つけていても耳が痛くならない、という方にはWH-1000XM3が良いのではないでしょうか。今回比較する物の中で唯一耳全体を覆うヘッドホンタイプなので、遮音性は一番良いですし、音を出す機構に一番スペースを取ることができるため音質もピカイチです。

きよさん
ちなみに私の場合は通勤で使おうと持ち歩いたこともありましたが、荷物がかなりかさばってしまうことと、電車の中で吊り輪がヘッドホンに当たってカツッ!!って音が響くのが嫌になってお家専用機になりました。。

ヘッドホンによる寝癖跡みたいなのもできますし、家庭内や職場に置きっぱなしにするなら断然WH-1000XM3、持ち運ぶのが前提ならQuietComfortを選ぶのが得策かなぁと思います。

 

飛行機の国際線に乗るんだけど…?

私は前職では出張の機会が時々あり、国内線の飛行機に乗る機会が多々ありました。その他にも、マイル修行のために国際線の飛行機に乗ることもしばしばありました。

そんな飛行機のなかで使うのに適したものは…?と聞かれると、QuietComfort一択だと思います。

なぜかというと、

  • 飛行機の中を歩き回るわけではないので有線イヤホンでも線が邪魔だと感じることが少ない
  • 長時間利用が前提になるため、ヘッドホンに比べて耳を圧迫されることが無い
  • イヤホンなので、寝返りが打てる
  • 耳から外れてしまっても、なくすことが無い
きよさん
ヘッドホンを長時間つけていると耳が痛くなる人、私だけじゃないはず…。

過去、国際線搭乗時にQuietComfortとWH-1000XM2を使用しましたが、WH-1000XM2はノイズキャンセリングの効力より何よりも、途中3〜4時間超えたあたりから耳が痛くなってつけていられなくなったのが残念でした。。

一方QuietComfortはつけたまま頭動かしても特に違和感はありませんでしたし、ノイズキャンセリングの効果はWH-1000XM2に勝るとも劣らないです。

 

総評

私が一番はじめに購入したノイズキャンセリングイヤホンはQuietComfort20だったので、どうしてもこれが基準になってしまいます。ノイズキャンセリングの効力としては、これまで色々試した中でもなんだかんだでQuietComfortが一番だと感じています。今回WF-1000XM3を購入しましたが、飛行機に乗るときなどはQuietComfortを持っていくと思います。

きよさん
正直私はQuietComfortがこの形この能力この価格で完全ワイヤレス型を出してくれれば、それ一択だと思うんだなぁ。。

WH-1000XM3(2)については、ヘッドホンタイプということもあって持ち運びには不向きですが、据え置きとして使うのであれば圧倒的な使い勝手の良さと音質が手に入ります。そのため自宅PC用として今では使っています。

きよさん
嫁に聞かれるわけにはいかないムフフな音声もうわなにをするやめr

Soundcore Libertyは通勤・通学のお供に最適な万能解だと思いました。他機種に比べて段違いに安いにもかかわらず、聞き劣りしない音質。更にノイズキャンセリングなんて無くても十分回りの音を遮ってくれる遮音性の高さは素晴らしいです。(私はWF-1000XM3買っちゃったので、Soundcore Libertyは夜のランニング用にしようと思います。。)

きよさん
汗による水没故障や、片耳外れて紛失した際の凹みようはWF-1000XM3に比べると圧倒的に少ないと思います。そういう意味でも、圧倒的な万能感があります。。

Soundcore Liberty以外は、家電量販店などで試すことができますので、是非一度試してみてから購入してください。

きよさん
ここまでまとめながらそれぞれの特徴を振り返り、WF-1000XM3は音質もノイズキャンセリングを始めとしたその他機能も全然いいと思いました。でも、弱点が無いわけではない。WF-1000XM3への過度な期待は禁物です!(これが言いたかっただけ)

 

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